株式会社ティーズ代表取締役
竪山龍一(7期)
部活動に培われた学生時代
小学3年生の頃、近所の町道場で空手道を始めました。中学3年生になる頃には県の強化練習にも参加させていただけるようになり、本格的に打ち込む日々が始まりました。高校進学にあたっては強豪校からもお声かけをいただきましたが、「父から空手道を学びたい」という思いが強く、父が監督を務める第一高校を選びました。限られた練習時間の中、朝練や自主トレーニングを重ね、県内外のライバル校にも足を運びながら技術を磨き、九州大会・全国選抜・インターハイへと出場することができました。
また高校時代には、ニュージーランドを訪れる機会にも恵まれ、この頃から「海外で生きる」という夢が一層強くなったように思います。その思いを胸に進学したのは、空手道部の伝統校である九州産業大学。合宿所での厳しい稽古と怪我との向き合いの日々でしたが、2年生の時に試合に出させてもらったのが、全九州大会。団体組手で優勝しましたが、結果そのものより先輩方と試合に出させてもらえたことが大変嬉しかったのを覚えています。
海外へ飛び出し事業スタート
大学卒業後、ご縁が繋がりニュージーランドへ渡航。かねてからの夢だった海外生活を実現し、現地で空手道場を開き指導を行いました。また、学校関係者やラグビー関係者との出会いから、日本の学生を受け入れる留学エージェントとしての活動も開始。語学留学やラグビー留学の受け入れ事業を法人化し、3年半の滞在で多くの挑戦と学びを得ました。事業は順調に成長していましたが、「もっと広い世界へ日本の若者を送り出したい」という思いが芽生え、他国への展開を見据えて帰国を決断しました。
フィットネス事業の立ち上げ
帰国後は新たなご縁からフィットネスの世界へ。理論と実践を3年間学び、2006年に霧島市隼人町でスポーツジムを開業しました。現在は鹿児島市内にも店舗を持ち、口コミで県外からも健康志向の方々が訪れる場所となっています。また、城山ホテル鹿児島フィットネスクラブのプロデュースと運営を担い、留学支援と並ぶもう一つの事業として育てることができました。
「自分らしく」生きる道を
振り返れば、私は常に周囲の支えの中で「やりたいことに挑戦する道」を選んできました。ときに苦しいことや避けたいこともありましたが、それらもまた、自分の望む未来へ続く大切な通過点だったと今では感じています。
自分の気持ちから目をそらさず、正直に選んだ道は、人生に力と喜びをもたらしてくれる——そう信じています。また同窓会で皆さんとお会いできる日を楽しみにしております。

