「夢は口に出す」表現者として伝える仕事 中西沙綾(16期生)

アナウンサー 中西沙綾

テレビの世界への憧れ

私は霧島市国分の出身です。小学校高学年の頃からテレビの世界に強く惹かれていました。当時は安室奈美恵さんやSPEEDの活躍を見て「テレビで表現する仕事がしたい」と思うようになりました。そんな私に母が「アナウンサーという道もある」と教えてくれたことが、今の人生の入口になりました。

進学先に第一中学校を選んだのは、勉強に集中できる環境と英語教育への期待からでした。まだ新しい学校で部活動も少なく、バスケットボール部を立ち上げたことも思い出の一つです。異なる小学校から集まった仲間たちと出会い、医師や弁護士など具体的な夢を語り合った時間は、私にとって大きな刺激でした。

また、中学3年で参加したアメリカ短期留学は忘れられない経験です。英語で言葉が通じた瞬間の感動、「世界とつながった」という実感が、語学とコミュニケーションへの関心を一層強くしました。

夢を言い続けた学生時代

第一高校へ進学してからも、夢は変わらずアナウンサーでした。この頃から、私は先生や友人に自分の夢を言い続けました。周囲に宣言することで、自分自身を奮い立たせていたのだと思います。大学は日大芸術学部放送学科へ進学しました。さらに、発音や原稿読みを学ぶため、ダブルスクールで専門学校にも通いました。

夢を叶え、放送の現場へ

卒業後は高知さんさんテレビに入社し、間もなくキャスターを担当しました。緊張と責任の中での毎日でしたが、現場でしか学べない経験を積むことができました。技術だけでなく「伝える責任」についても深く考える時間でした。

その後、地元・鹿児島への思いからKYT鹿児島読売テレビへ。報道キャスターとして取材、原稿作成、ニュース読みを経験しました。厳しい現場で悩みながらも、自分を大きく鍛えてくれた時間でした。

私はアナウンサーとして、常に「表現」と向き合ってきました。ニュースでは感情を抑え、ナレーションでは空気を描きたい。同じ“読む”でも求められるものはまったく違います。言葉に声を乗せ、世界を伝える——その奥深さに今でも向き合っています。現在はフリーアナウンサーとして報道、ナレーション、司会など幅広く活動しています。振り返って強く思うのは、「夢は口に出すこと」の大切さです。周りの共感を得ることで、夢は実現していきます。皆さんもぜひ大きな目標を掲げ、大きな声で宣言して欲しいと思います。