株式会社andMGK代表取締役 池田 智博
浪人中に芽生えた自分の意思
私の仕事の軸にあるのは「磨く」という考え方です。
人も、会社も、サービスも、磨き続けることで価値は高まると信じています。
友人に誘われて第一中学校を受験し、高校卒業までの6年間を過ごしました。中学・高校ではバスケットボールに打ち込みながら理系で進学を目指していました。現役当時は周りに流されるまま漠然と医歯薬系を志望していました。
転機は浪人時代です。英語の先生に「その選択は自分の意思か」と問われ、自分の人生を自分で決める意識が芽生えました。以降勉強への意識が変わり、慶應義塾大学経済学部へ進学。より広い世界を知ることができました。
磨きなおし次世代へ
卒業後は鹿児島に戻り、会計事務所で働きました。厳しい環境でしたが、財務や経営の基礎を徹底的に学びました。その後、印刷・広告会社に転職し、印刷広告会社の営業部門と管理部門の責任者として経営に関わる中で、新規事業の立ち上げや組織の再構築に取り組みました。印刷業界全体が厳しくなる中で、「会社の価値をどう磨き直すか」を考え続けた経験が、今の経営観につながっています。
2022年に独立し、現在は財務コンサルティングを軸に企業支援を行っています。特に事業承継を控えた経営者に対し、数字の見える化や意思決定の仕組みづくりを通して、会社を次の世代へつなぐサポートをしています。単にアドバイスをするのではなく、実際に中に入り込み、仕組みが機能するところまで伴走することが自分の役割です。
磨くことで引き出す価値
また、天文館で靴磨きの店「Dawnn」も運営しています。借入や店舗運営を経験したことで、経営者としての意思決定の重みも実感しています。靴を磨くという行為は、単なる手入れではなく、その人の印象や価値を引き上げるものです。会社の価値を磨き、次世代に継承していく財務コンサルティングと根本の部分で同じことで、「磨く」という行為の本質は、目に見えない価値を引き出すことだと考えています。
現役生の皆さんには、ぜひ多くの人の話を聞き、自分の意思で選択してほしいと思います。そしてどんな道を選んでも、磨き続けることで必ず価値は高まります。人生はいつからでも輝かせることができます。
文/松下尚道

