どこでも生きていける語学が開いた私の世界 王麗晴

シンガポール在住 王麗晴

両親は中国籍で、生まれも育ちも霧島です。兄が第一中学校に通っており、英語に力を入れているという評判を聞き、私も第一に進学しました。小さいころから両親に連れられて海外に行く機会が多く、自然と英語や外国、異文化に興味を持つようになったのだと思います。

中高の6年間で、英検など目に見える目標のあった英語がとても好きになりました。中学で2級、高校では準1級を取得し、英語に困らないレベルになりました。また、高校2年次のニュージーランド留学で「言葉が通じる面白さ」を実感し、ますます海外への興味が強くなりました。

大学は上智大学のスペイン語学科へ進学しました。英語に加え「もう一つ世界を広げたい」と思ったことと、留学先の友人が南米出身だったことがきっかけでした。在学中に北京でのインターンや、マイアミでの交換留学を体験しました。中国語・英語・スペイン語を使いながら、言葉で世界が開いていく感覚を体で学びました。

卒業後はキッコーマンに経理職として就職しました。もともと数字を扱うことが好きで自分に合っていましたが、海外と関わる機会は限られていました。「それなら自分で行く」とマレーシアにあるフランス系製薬会社に転職しました。ここで出会った夫は中華系マレーシア人です。英語や中国語を使いながら、国籍や文化の異なる仲間に囲まれて過ごした時間は、人生を変える経験でした。

その後、夫の転職を機に家族でシンガポールへ移住。現在は日系法律事務所の会計担当として働いています。子どもたちはシンガポール国籍で、家や日本の実家では中国語と日本語、学校では主に英語。家族の会話や生活そのものが多文化です。

シンガポールの教育はハードですが、異なる文化的背景を持つ子どもたちが同じ教室にいる環境は、子どもにとって大きな魅力です。 私自身、社会に出る前に中国、ニュージーランド、アメリカで暮らした経験があるからこそ、「どこでも生きていける」という確信があります。

在校生の皆さんには、迷ったら動いてみてと伝えたいです。海外でも、県外でも、興味があるなら行ってみる。勉強だけでなく、文化祭や部活動、日々の経験すべてが財産になる。世界は広いし、場所は1つじゃなくていい。私は鹿児島で育ったことを誇りに、これからも自由に生きていきます。